再現仕込み味噌・味噌漬け実験報告書

2010年9月23日
袴田巖さんを救援する清水・静岡市民の会:山崎俊樹
袴田事件弁護団:弁護士/小川秀世

1.実験の目的
2009年9月19日付「1年2ヶ月味噌漬け実験報告書」の中で、袴田事件弁護団と袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会が共同して行った実験で使用した味噌は、A味噌店(静岡市清水区○○)で市販されている赤味噌であった。つまり、1967(昭和42)年8月31日、発見された5点の衣類が入っていた味噌(こがね味噌工場1号タンクで醸造された味噌とはその原料が同一ではない。そうすると、原料の違いによって、味噌の色が異なる可能性があり、その味噌に漬かった衣類の色も異なってくる可能性がある。
そこで、公判記録から明らかになっている資料に基づいて、事件当時、こがねみそ工場の1号タンクで製造されていた味噌に可能な限り類似した味噌(以下「再現仕込み味噌」と表示する)を製造し、その中に再度衣類を漬け込み、麻袋に入れられた衣類とそれに付着した血液の色がどのように変化するのかを検証する。すなわち、前記「1年2ヶ月味噌漬け実験報告書」で報告した実験の結果は、生地の色も血液付着部分の色も、5点の衣類に比してはるかに濃色になったものであるが、再現仕込み味噌を使用した場合には、どのような色になるのかを確認するために本実験を行ったものである。
また、衣類に血液付着した後、味噌に漬けるまでの放置期間付着血液の乾燥時間の違いによって、長期間味噌に漬かった後の血液の色がどのように違ってくるかを確認し、1967(昭和42)年9月20日付佐藤秀一作成の鑑定書(17分冊2348丁以下)添付の白半袖シャツ及びステテコのカラー写真によって5点の衣類の発見当時の血液の色と比較することとした。

2.結論
今回の実験の結果、以下の事実が明らかになった。
①再現仕込み味噌でも、「1年2ヶ月味噌漬け実験報告書」で報告した市販の赤味噌による実験の場合と同様、味噌漬け後の半袖シャツや白ステテコの白色の生地の色は、味噌の色とほぼ同色の濃い茶色となり、濃淡のムラもなかった。
これに対して、5点の衣類の発見当時の半袖シャツ等の生地の色は、はるかに薄い茶色であった。

②青色ブリーフと緑色タオル生地ハンカチは、味噌漬け後は、青色や緑色がほとんど消失し、いずれも味噌よりもはるかに濃色の黒色に近い色となった。
これに対して、5点の衣類の緑色ブリーフは、「薄茶色のしみ込んだ中にもグリーン色がはっきりと認められ(る)」(昭和42年9月4日付春田竜夫作成の実況見分調書・17分冊2290丁裏)とされており、本実験結果とは明らかに相違していた。

③白色の生地の衣類に血液を付着させて味噌の中に入れるまでの時間を1時間、29時間、18日間と変化させても、味噌漬け後6ヶ月から6ヶ月半経過した後の付着血液の色はすべてほぼ同色の濃黒紫色ないし黒色に近い色となり、血液の赤味はまったく消失していた。
これに対して、1年2ヶ月間味噌に漬かっていたとされる5点の衣類の発見時の付着血液の色は、赤紫色であったとされており(昭和42年9月4日付春田竜夫作成の実況見分調書・17分冊2274丁以下)、本実験結果とは明らかに相違していた。

④血液を付着させた後約1時間で味噌漬けにした衣類「B-1」には、味噌から取り出したときに血液付着部分に滲みとムラが出来ていた。特に、サラシ布に付着した血液は、この特徴が顕著に表れた。

⑤ステテコ2枚、半袖シャツ3枚、さらし布3枚に付着させた合計の血液量は、約40㏄であった。

⑥再現仕込み味噌の色は、市販の赤味噌と比較するとわずかに色が薄いが、これは市販の赤味噌の仕込み時期が不明なことと原料にコーンミールを使用していないためと思われる。しかし、味噌の中に漬かった衣類の色は味噌の色と同色になるか、より濃くなる。濃くなるのは、その生地の織り方・編み方によって、吸水性が異なるためと考えられ、パイル織りの青色ブリーフと緑色ハンカチが、味噌浸出液をもっと多く含み、生地の色も作用したものと思われる。

3.実験日時及び場所
(1)原料から味噌を製造し、1年間醸造する。これはいわゆる「赤味噌1年もの」を製造する工程であり、これが「再現仕込み味噌」である。

(2)事件が発生した1966(昭和41)年6月30日当時、「1号タンクには、その前年から醸造していた赤味噌が相当程度残存しており」(控訴審判決)と、袴田さんがその味噌の中に5点の衣類を隠したと認定しているので、上記(1)で製造した「再現仕込み味噌」が、判決のいう「その前年から醸造していた赤味噌が相当程度残存して(いた)」「残存味噌」に相当する。

(3)したがって、この実験は①再現仕込み味噌の製造、②血液付着、③付着直後の味噌漬け、④付着1日後の味噌漬け、⑤付着18日後の味噌漬け⑥味噌製造開始から約2年後の取り出しと、約2年を要することとなった。
以下、その実験過程を日時と共に記載する。

①再現仕込み味噌製造
2008年7月26日(土曜日)午前10時から11時まで
但し、原料の計量は前々日の24日、主原料の大豆の水浸は前日の25日に実施した。

②血液採取及びステテコ・半袖シャツ・サラシ布への血液付着2010年2月16日(火曜日)午後1時10分から2時40分まで
於:静岡市清水区宮代町5番75号「辻生涯学習交流館」第二会議室

③血液付着直後の味噌漬け衣類実験開始
2010年2月16日(火曜日)午後2時50分から4時10分まで
於:同上

④血液付着1日後の味噌漬け衣類実験開始
2010年2月17日(水曜日)午後6時50分から7時30分まで
於:同交流館第一会議室

⑤血液付着18日後の味噌漬け衣類実験開始
2010年3月6日(水曜日)午後8時00分から9時00分まで
於:同上

⑥味噌漬け衣類実験終了
2010年8月29日(日曜日)午後4時50分から6時15分まで
於:静岡県伊豆の国市〇〇▽▽▽「〇〇〇〇〇〇館」
なお、写真撮影を、9月5日午後5時から6時、および9月12日午後2時30分から3時30分に実施した。
撮影場所:清水区〇〇〇救援会事務所駐車場

4.実験実施者
袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会会員数名
袴田事件弁護団:弁護士 小川秀世
なお、実験経過は、デジタルカメラ、ビデオカメラによって記録した。

5.使用したもの
(ア)衣類
味噌漬け実験報告書写真青色ブリーフ(綿100%、パイル生地)新品3枚。白半袖シャツ(綿100%メリヤス生地)、白ステテコ(綿100%及びサラシ布(綿100%)、新品をそれぞれ2枚ずつ購入。いずれも着用後洗濯し、自然乾燥させることを5回繰り返した。
サラシ布は、ステテコ素材の生地が、綿100%であっても40年前のものと近年のものとは違うため、対照比較のため使用した。
なお、近年のステテコの素材が綿100%であっても、強撚糸(原糸をより強く撚って、肌触り良強撚糸(原糸をより強く撚って、肌触り良くしてある)を使用してあるくしてある)を使用してある。

味噌漬け実験報告書写真(イ)ハンカチ、緑色のタオル生地(綿100%、パイル生地)3枚を購入し洗濯し自然乾燥させることを5回繰り返した。
このタオルは、緑色ブリーフが入手できず、実験では青色のブリーフを使用せざるを得なかったため、味噌漬けによる色変化の対比のため、使用した。

(ウ)麻袋
麻袋は、使用回数は不明であるが、何回か使用を繰り返されたものを3枚使用した(赤七代替品と呼ばれるもので、用途は米、大豆など穀物を入れるもの)。

(エ)再現仕込み味噌
①製造をA味噌店(静岡市清水区〇〇)に依頼した。
②原料について
味噌漬け実験報告書写真仕込み味噌原料の使用量は、昭和47年8月11日付砺波鑑定書(25分冊229丁)に記録された成分表を基に50分の1の乾燥重量で再現した。
製造後は原料の乾燥重量に水分を含んだためおよそ1.7倍相当の約90kgになった。
各々の原料は、米麹、大豆、食塩については製造依頼先のA味噌店で使用している物を使用した。


味噌漬け実験報告書写真コーンミールはA味噌店では使用経験がなく入手先も不明であったため、インターネットを利用し、1袋907gのもの3袋を購入した。
コーンミール購入先:B(三重県松坂市〇〇〇
コーンミールとはトウモロコシのあら引き粉末であり米国産であった。一般の使用目的はクッキーなどを焼く時に小麦粉に混ぜるものである。味噌加工上の使用方法はA味噌店店主が同業者に聞き、大豆を圧力釜で蒸した時混合して使用した。
その他不明の原料は、砺波鑑定に記録されておらず、内容が不明なため今回の仕込み味噌製造には使用していない。

③製造工程について
最初に米麹を製造する。麹用の破砕米を蒸し、麹菌を添加して培養に4日間を要す。
米麹が完成した後、大豆+コーンミールを圧力釜で蒸す。大豆+コーンミールを機械ですりつぶし、攪拌機で大豆+コーンミールと米こうじと塩を混ぜる。
味噌漬け実験報告書写真

味噌漬け実験報告書写真

味噌漬け実験報告書写真

この時、大豆を蒸した際発生する煮汁を少し加え味噌のやわらかさを調整する。攪拌機で完全に混ぜて、発酵前の味噌、合計89.05kgが完成する。

(オ)容器、重石
市販のプラスチック製の容器(コンテナと呼ばれている)と容器のサイズに切った木製の落とし蓋各2個、市販の重石(9kg)4個

(カ)対照写真対照写真
昭和42年9月20日付佐藤秀一作成の鑑定書(17分冊2348丁以下)添付の白半袖シャツ及びステテコのカラー写真を複写したもの(A3サイズを用意
した。

(キ)その他
シート類、バケツ類、ポリ手袋、色見本は日本色研事業株式会社製「新配色カード199a」を使用。

(ク)実験手順
①血液付着直後味噌漬けにする衣類を「B-1」とする。
②血液付着後約24時間経過後味噌漬けにする衣類を「B-2」とする。
③血液付着後色の変化を経過観察した上、18日後に味噌漬けにする衣類を「B-3」とする。昭和41年7月20日に1号タンクには新たに味噌が仕込まれているから、仮に事件後別の場所に隠された後に5点の衣類が入れられたとしても、その期間は最大20日間であるため、この実験では18日後に味噌漬けにした。

6.血液の付着直後の味噌漬け
味噌漬け実験報告書写真①2010年2月16日、午後1時過ぎ、●医院より派遣の看護士によって実験協力者1名△▲さんから、血液20㏄を採血し直ちに、「B-1」とフェルトペンにて記されたステテコ1枚、白半袖メリヤスシャツ1枚、サラシ布1枚に対照写真に似せて適宜付着させた。


味噌漬け実験報告書写真(写真左)ブリーフはB-18、タオルはV-12の色見本とほぼ一致した。(写真右)血液付着前の衣類

②2月16日、午後1時22分、衣類に血液付着開始、34分付着終了
味噌漬け実験報告書写真

③血液を付着後色見本と比較する。なお、ステテコ、半袖メリヤスシャツ、サラシ布合計3点の血液付着には、合計約20㏄の血液で十分であった。
味噌漬け実験報告書写真(写真左)メリヤスシャツはdp-2。(写真右)サラシ布の血液色はV-2。

④午後2時45分から血液付着衣類を麻袋に入れ、直ちに味噌に漬ける。
1時間放置していたのは、裁判所が認定した犯行時間に合わせたためである。
なお、味噌製造開始から1年7ヶ月を経た味噌の色は色見本DK-6と近似している。
2時50分終了
味噌漬け実験報告書写真

味噌漬け実験報告書写真

7.血液の付着1日後の味噌漬け

味噌漬け実験報告書写真①6-①と同様もう1名の実験協力者□■さん)から血液20㏄を採血し、直ちに、「B-2」とフェルトペンにて記されたステテコ1枚、白半袖メリヤスシャツ1枚、サラシ布1枚に対照写真に似せて適宜付着させた。
採血終了時間は午後1時48分


味噌漬け実験報告書写真

味噌漬け実験報告書写真また、同血液を、「B-3」とフェルトペンにて記された白半袖メリヤスシャツ1枚、サラシ布1枚にも付着させた。
午後2時3分血液付着終了

②6-②同様、血液を付着後色見本と比較する。
なお、ステテコ1枚、半袖メリヤスシャツ2枚、サラシ布2枚の血液付着には6-①と同様20㏄の血液で十分であった。
また、血液採取者による、採血直後の血液色に明確な違いはなかった。
味噌漬け実験報告書写真

「B-3」の半袖メリヤスシャツ及びさらし布は血液色の変化を連日観察することにした。

味噌漬け実験報告書写真サラシ布の血液色はV-2、メリヤスシャツはdp-2の色見本と酷似している。

③採血、血液付着後29時間を経過した、2月17日午後6時50分から血液付着衣類を麻袋に入れ、直ちに味噌に漬けた。
味噌漬け実験報告書写真

味噌漬け実験報告書写真1日(29時間を経過した血液色は色見本と比較するとステテコはdp-2とさらし布はdk-4と近似していた。
また、半袖メリヤスシャツも、サラシ布と同様dk-4と近似していた。

味噌漬け実験報告書写真ステテコはdk-4及び、dp-24と近似していた。
同じ生地、同じ血液でも1日後の血液色の違いが多少生じたのは、血液付着量の違いによるものと思われる。

味噌漬け実験報告書写真麻袋に入れて味噌に漬ける

味噌漬け実験報告書写真午後7時20分味噌漬け終了。

8.付着血液の色変化観察、及び18日後の味噌漬け。
「B-3」の半袖メリヤスシャツ、サラシ布を毎日経過観察していった。
味噌漬け実験報告書写真

味噌漬け実験報告書写真

①2月17日から2月23日まで付着血液の色変化を観察した。
血液付着後1日を経過しても、血液の赤みは残る(上記5-③参照)が、2日を経過するとわずかに赤みが残るチョコレート色になり、3日を経過すると、赤みが感じられないチョコレート色となり、それ以降(19日以降)は、特徴的な色の変化はなかった。
味噌漬け実験報告書写真

②採血、血液付着後18日を経過した3月6日午後8時から半袖シャツ、サラシ布の味噌漬けを行った。

味噌漬け実験報告書写真麻袋は半分に切ったものを使用。

味噌漬け実験報告書写真すでに漬け込んだ「B-2」の上に重ねて漬け込むことにした。(味噌が不足したため)

味噌漬け実験報告書写真午後8時40分味噌漬け終了

9.味噌からの取り出し
味噌漬け実験報告書写真2010年8月29日、午後5時から6時、弁護団合宿時に、合宿所駐車場で弁護団が立ち会い、味噌漬け後約半年を経過した味噌漬け衣類を取り出した。

味噌漬け実験報告書写真血液色は色見本dkg24と酷似していた。
しかし、血液付着部分と生地の境界部分に明確でないところがあり、付着血液そのものもムラが見られた。
また、ブリーフ、タオルの元の色は一目では分からない状態であった。

味噌漬け実験報告書写真

味噌漬け実験報告書写真

味噌漬け実験報告書写真血液付着後約1時間で味噌漬けにした衣類は味噌色に染まり、血液は濃黒紫色になっている。
付着直後の血液色はv2取り出し時の血液色はdkg24対照のために入れたサラシ布の血液は、折られた線を対称軸とした、対照形に血液の成分が散らばり、ほぼ円型に付着した血液の形が壊れている。

味噌漬け実験報告書写真「B-2」の味噌には麻袋に入れた5点の衣類一式(衣類も「B-2」と標記)と半切した麻袋に入れた半袖メリヤスシャツ、サラシ布(「B-3」と標記が入った仕込み後2年1ヶ月を経た味噌の色は色見本g2と似ている。

味噌漬け実験報告書写真「B-2」の箱に入れた味噌の量に対して衣類の量が多すぎるため、「B-1」と比較すると味噌滲出液のしみこみが弱いが、血液色はdkg24に似ている。

味噌漬け実験報告書写真「B-3」は血液付着後18日間放置して味噌に漬けたもの。18日後の血液色はdk4に酷似していたが、味噌に漬けて7ヶ月でdkg24に酷似し、とても濃くなっている。また、血液付着部分と衣類生地部分の境界ははっきりしていて、付着部分のムラは見られない。

味噌漬け実験報告書写真「B-3」の衣類を入れた麻袋の下に漬けてあったもう一つの「B-2」の麻袋を開け衣類を麻袋から取り出す。

衣類は「B-1」同様、味噌色に染まり衣類に付着した血液色も「B-1」、「B-3」同様、色見本dkg24に酷似している。
また、血液付着部分は、わずかにむらが見られる。

味噌漬け実験報告書写真「B-2」衣類のそばに「B-2」の箱の味噌を取り出し色を比較をすると、白色衣類の色は味噌とほぼ同じ色に染まっており、血液の色は黒色もしくは黒褐色だということがわかる。

10.色見本及び対照写真との比較
2010年9月5日及び12日、いずれも午後、色見本と対照写真と比較するため、再度衣類を取り出し写真撮影を行った。
対照写真は、昭和42年9月20日付佐藤秀一作成の鑑定書(17分冊2348丁以下)添付の白半袖シャツ及びステテコのカラー写真を複写したもの(A3サイズ)である。
また、色見本は日本色研事業株式会社製「新配色カード199a」である。
味噌漬け実験報告書写真

味噌漬け実験報告書写真(写真左)「B-3」色見本との比較、(写真右)「B-1」色見本との比較
血液付着部分生地との境界付近は「B-1」がにじみ、「B-3」は全くムラが見られない。
血液の色はdkg10に酷似している。

味噌漬け実験報告書写真対照写真との比較。衣類も血液もその色ははるかに濃い。

味噌漬け実験報告書写真

味噌漬け実験報告書写真血液付着部分は「B-1」が顕著にムラと境界付近のにじみが見られ、「B-2」は見られない。
血液の色はdkg10に酷似している。

味噌漬け実験報告書写真緑色タオル及び青色ブリーフは、一見して元の色が分からないぐらい色が濃くなっている。
(左が「B-1」、右が「B-2」)

味噌漬け実験報告書写真対照比較用に入れたサラシ布の血液付着部分は「B-1」が顕著にムラと境界付近のにじみが見られ、「B-2」はわずかに境界付近のにじみが見られ、「B-3」はにじみもムラも全く見られない。

11.1年2ヶ月味噌漬け実験報告書添付の写真との比較
すでに新証拠として提出済みの2009(平成21)年9月19日付「1年2ヶ月味噌漬け実験報告書」に貼付してある写真と比較しても、本実験で使用した原料をほぼ同じにした再現仕込み味噌での衣類及び血液の色変化は、市販の赤味噌を使用したそれとほぼ同様と言える。

下三点の写真は2009(平成21)年9月19日付「1年2ヶ月味噌漬け実験報告書」に貼付の写真である。
味噌漬け実験報告書写真

当実験の結論は冒頭に述べたとおりである。

以上